※このページは、「有限会社ウエムラ塗装店」の製品である「マジョッコ」シリーズという、特殊塗料について解説したコンテンツです。

「マジョッコ」シリーズ のQ&Aと解説 ver.20101014

■「マジョッコ」シリーズのQ&A。 - ■「マジョッコ」シリーズ の解説。



■「マジョッコ」シリーズのQ&A。

▼Q.「マジョッコ」シリーズは、どんな塗料なのですか? - ▼Q.「マジョッコカラー」は、どうやって塗りますか? - ▼Q.なぜ筆塗り出来ないのですか? - ▼Q.「マジョッコカラー」をエアブラシで塗装するとき、薄めたりする必要はありますか? - ▼Q.「マジョッコカラー」は何で薄めますか? また、薄め液は無いのですか? - ▼Q.「マジョッコカラー」の色を薄くしたいのですがどうしたらよいでしょうか? - ▼Q.「マジョッコ」に他の会社の塗料を混ぜられますか? - ▼Q.「マジョッコ」の塗装で気をつける事は何ですか? - ▼Q.エアブラシの洗浄には何を使えばよいですか?


▼Q.「マジョッコ」シリーズは、どんな塗料なのですか?

●A.光の向きで色が変わり(偏光性といいます)、柔軟性を備え、合成皮革やソフビ玩具に塗ってもひび割れたり剥がれたりしない魔法のような塗料の「マジョッコカラー」と、「マジョッコカラー」の性能をさらに引き出す「フレキシブルトップコート」などを総称したものです。



▼Q.「マジョッコカラー」は、どうやって塗りますか?

●A.「マジョッコカラー」は、エアブラシで塗ります。筆塗りは出来ません。



▼Q.なぜ筆塗り出来ないのですか?

●A.「マジョッコカラー」は偏光性を備えた塗料なので、筆塗りでは粒子がかたよってしまい、大きくムラが出て色変化が出なくなるためです。



▼Q.「マジョッコカラー」をエアブラシで塗装するとき、薄めたりする必要はありますか?

●A.「マジョッコカラー」をエアブラシで使う時に薄める必要はありません、エアブラシで塗れる最適な粘度になっています。



▼Q.「マジョッコカラー」は何で薄めますか? また、薄め液は無いのですか?

●A.「マジョッコカラー」用の「クリアー」を使って薄めることが出来ます。専用の薄め液はありません。



▼Q.「マジョッコカラー」の色を薄くしたいのですがどうしたらよいでしょうか?

●A.下地の色を強く出したい場合、「マジョッコカラー」を薄塗りするか、「マジョッコカラー」用の「クリアー」を加えて色を薄めたもので塗装してみてください。



▼Q.「マジョッコ」に他の会社の塗料を混ぜられますか?

●A.「マジョッコ」シリーズを他社製品と混色する事は、柔軟性を損なうなどのマイナス要素しか無いのでお勧めしません。
 他社製品に重ねて塗る事は出来ますが、エナメル系塗料や模型用水性塗料の上に塗るのは避けてください。



▼Q.「マジョッコ」の塗装で気をつける事は何ですか?

●A.表面についている手油や汚れを確実に落としてから、薄く均一に、少しずつ気に入った色になるまで何回かに分けて色を塗り重ねていきます。
 一度にたくさん吹きつけたり、塗料の溜まりを作るときれいに仕上がりません。
 初めて塗る物には、それがどんな物でも、目立たない箇所に試し吹きをして、どんな風になるかを確かめるようにしてください。

 また、「マジョッコカラー」を塗装した後は、塗装表面を保護するクリアー層を形成するために「フレキシブルトップコート」を塗り重ねるようにしてください。



▼Q.エアブラシの洗浄には何を使えばよいですか?

●A.「マジョッコカラー」及び「マジョッコカラー」用の「クリアー」は、模型用塗料薄め液(ラッカー系)又はツールクリーナーで洗浄出来ます。

 塗装表面を保護するクリアー層を形成する「フレキシブルトップコート」に関しては、機材使用後、塗料が乾かないうちに模型用塗料薄め液(ラッカー系)を使って洗浄する事をお勧めします。






■「マジョッコ」シリーズ の解説。

▼下地色と下地素材の相性など。 - ▼プラスティック類を塗装する時の注意。


・「マジョッコカラー」は、下地色→「マジョッコカラー」→「フレキシブルトップコート」の順番で塗り重ねる塗料です。


・下地の色は、プラスティックなどの形成色そのままでも構いませんが、塗りおえて乾燥させた「マジョッコ」の上には、最後に「フレキシブルトップコート」を重ねて塗ってください。
 最後のクリアー層が無いと充分に偏光効果(色の変化)が発揮されません。


・上塗り用のクリアー層には、弊社「フレキシブルトップコート」をお勧めします。
 なぜならば、フレキシブルトップコートを塗る重ねることにより、塗装表面に「屈折層」が形成され、より偏光性が高まるためです。


・偏光効果をよくする為に、下地はなるべく平滑な状態に仕上げてください。




▼下地色と下地素材の相性など。



・下地色については特に決まりはありませんが、「マジョッコカラー」の色をはっきり出すには「黒系統」の下地色がよい様です。


・下地の素材ごとの相性は、下記の通りです。

・・紙、布、木などの素材は、素材が塗料を吸い込んでしまうので、いくら塗っても色がつきません。
  塗料を吸い込んでしまう素材に塗装をしたい場合は、塗料の吸い込みを止めてから塗ってください。

・・金属製品の場合、既に塗装されているものは、塗装の上からそのまま塗装出来る場合が大半です。
 なお、塗装前には必ず目立たぬ箇所で試し塗りを行い、色の具合や下地の素材との相性などを確認するようにしてください。

・・むき出しの金属、特に亜鉛やアルミなどには、専用のプライマー(塗装下地表面処理剤)である「ミッチャクロン」を塗って下地表面処理をしたあと、乾燥させてからの塗装をお勧めします。

・・ガラスや陶器などの表面は塗料の食いつきがよくないので、「ミッチャクロン」というプライマー(塗装下地表面処理剤)を用いた下地表面処理を行い、その上から塗装する事をお勧めします。




▼プラスティック類を塗装する時の注意。



・「マジョッコカラー」は発泡スチロールを溶かしてしまうので、そのままでは塗れません。


・プラスティックモデルなどのスチロール樹脂は、一度にたくさん「マジョッコカラー」を吹きつけるとスチロール樹脂が溶けるので避けてください。
 重ね塗りをする時は、一度に塗る厚さはなるべく薄く塗り、時間をおいて前の塗装を乾燥させた上から重ねて塗る様にしてください。


・プラスティックモデルの透明パーツに「マジョッコ」シリーズを直接塗ると、プラスティックが白く濁る事があります。


・プラスティックモデルに「マジョッコ」シリーズを使用する場合、あらかじめプラスティックモデル専用塗料を下塗りするようにすれば、プラスティックの白化および下地浸食の対策となります。


・塩化ビニール、ポリエステル類にはそのまま塗る事は出来ません。
 剥離してしまうのでプライマー(塗装下地表面処理剤)などを塗った上から塗装してください。


・アクリル、ソフトビニール、PVCにはそのまま塗装する事が出来ます。


・「マジョッコカラー」自体は無水アルコールでも拭き取る事が可能です。
 簡単なマスキングで手軽にフィギュアなどのリタッチが出来、下地を傷めずハミ出しなどを拭き取って修正する事が可能です。
 さらに、「フレキシブルトップコート」でコーティングすれば、短時間ならラッカーシンナーにも耐える被膜が表面に出来ます。


Last Updated : 2010-10-14

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